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2010年8月

夏仕事,虫干し

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気になる夏仕事が残っていた。毎日まいにち暑くて延ばしのばしになっていた。

2日まえ、突然の夕立が通りその宵は久々に、クーラーに頼らず、窓からの僅かな風で眠れた。朝もそよそよといい風がカーテンを揺らす。

子供のころ、母はお盆もすぎほっとしたころ、お天気を見て和服の虫干しをしていた。蚊帳を吊る鴨居の金具に、腰紐を×に張って重に絹物の和服を干していた。

私も年々無精になり和服を着なくなった。だからこそこの虫干しが大事になる。思い切ってやってしまおう。

和ダンスから絹物ばかりを出す。今は金具がないから鴨居に直接かけるしかない。ぱっと広げられないから、窓を開けっ放して、扇風機をゆるく廻すことにした。大体10時ごろから3時ごろまで干した。

母から叔母から譲られたもの、結婚支度で整えられたもの。年を重ねてから誂えたもの、特に夫が好んだもの、どれもこれも思い出が詰まった愛おしい物ばかり、そっと片袖をかけて鏡に映す。

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最近になってお気に入りの単衣

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夫が好んだ銀ねず色 友禅の付け下げ

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3時ごろよりたたみにかかり、これも干しておいた、たとう紙に納めます。

今日は長じゅばんや帯などを吊るそうと思います。間もなく9月、涼風が吹けばまた和服を着る気持ちにさせられます。面倒がらずにシャキッと着ることにしましょうか♪

あつくあつく燃えてきました

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福岡ヤフードームに行って来ました。中学生の孫はソフトバンクの大ファンです。私はTが好きですが、そこは夏休み第一の楽しみにしていた彼女に譲って、おとなしく福岡まで付いていきました。

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先ずは、白戸家のお父様にご挨拶。こんにちは♪

試合開始前に夕食をすませよう。売店には人気選手のお弁当がずらり並んでいます。私はにわかファンですから迷っていたら、「薩摩おごじょ」というイケメン選手の出身地のお弁当が美味しそうだったのでそれに決まり!

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試合前から応援合戦が始まりました。相手はオリックスです。

玄海鷹の迫力ある応援団長!その2列前で、法被がシャーシャと当たり元気が出ます!

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6回、ますます熱気が入ってきました。

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7回からここ一発が出ず接戦がつづく。とうとう延長最終回になった。6対6である。

時計は11時になろうとしている。誰も立たない、去らない。

「あと一本あと一本」のコールが賑やかだ!最後はあっという間に代走ランナーが二塁ベースで牽制で射されあっけなくゲームセット!

勝敗なしの引き分けとなった。11時5分。長い試合だったが、少しも疲れはない。

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場外に出るとまだまだ店は開いてて帰りを急ごうともしない買い物客で溢れて返っています。それにしても見事なグッズで目を見張るばかりでした。

九州、博多、玄海の鷹、今年はやらんといかんばい!ほんまに頑張ってな!

かくして熱い野球観戦は終わりましたが、「処暑」だというのにこの暑さは如何なるものでしょうか?

 

笹舟

 私はその日も、祖父の枕元に座っていた。祖父は、こんこんと眠っているようであったが、ふっと目をあけると、「ああつかれた、つかれた。外に出るとつかれるね」といった。私はおやっと思った。「どうしたんですか?」思わずのぞきこむと、「いま、お前さんの家に行って来たんだ。英子がね、裏の堰で洗濯していたよ。泰二と洋三がね、堰の傍で遊んでいたよ。英子がね、笹舟をつくってたんだ。それを流して子供たちに見せていたよ」。といった。私はぎょっとした。看護婦の藤井さんも、さっと顔色をかえた。「はあそうですか、それをみてお疲れになったのですね」といったが、懐中日記を出すと、俳句を書く振りをして、「祖父の死期迫る。親戚をそれとなく集めること。午後4時半ごろ、霊魂遊離、我が家に訪れたりと。英子に確かめること」と、書いた。中略 

 私は夜になってから家に帰ると妻に、「今日3時ごろお前は何をしていた?と、きいた。藪からぼうの問に、妻はびっくりしたが、「何も悪いことはしなかったわね。そう、お洗濯をして泰二と洋三が、あんまりうるさいので、笹舟のこさえ方を教えて流したりしていたわね」「実はね、お父さんが、ふと目をさましてね。疲れた疲れた言うんだ。きくと、いま、英子のところへ行ってきた。英子は洗濯をしていたが、笹舟を3つ4つ流して、泰二と洋三に見せていたと言うんだ。」妻は真っ青になって立ち上がった。そして私の後ろに座ると、両手を肩にのせた。なわなわ震えるのが判った。後略 

 この作品は宮沢賢治について生涯で数多くの原稿を書いた、賢治の語り部として生きることを選んだ賢治と交流の深かった同郷の森 荘巳池(モリソウイチ) 第18回直木賞受賞作品『蛾と笹舟』の一こまであります。

 去年たまたま図書館で『消えた受賞作・直木賞編』7人の作品のなかから見つけた時には、ええ!笹舟の本があるんや・・・と飛び上がった!嬉しかったなぁ~

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 松葉牡丹の鮮やかに咲く庭先の小道をスキップをしながらかけていく。お稲荷さんと行者さんの小さなお社に、ペコッと頭を下げて、小川に架かる丸木橋を蟹歩きで渡り、笹を取りに行く。大きいのや小さいので10枚の笹舟をつくり浮かべてみます。少しバランスの悪いのは小花や草をのせて調整します。準備は出来ました。「よーいドン」の合図で一斉にスタート!岸から黄色い声が舟とともに駆け出します。

 小川はお稲荷さんの辺りからゆるやかなカーブが2箇所あります。石に乗り上げるのもあり、岸に座礁することもあり、なかなかゴールまでの200メートルが順風満帆とは行かないです。手で触ると直ちにオミット!団扇で仰いで軌道調節するのです。勿論なんの障害もなくさらさらと流れて行くものもありますが・・・

 お盆の最後の日、どんなにずぶ濡れで遊んでいても、夕方は早めに浴衣に着替えて、お精霊送りに家族で小川の土橋に行きます。笹舟を流していた所より少しだけ上流です。

 お盆の前に眞菰の足をつけたキュウリの馬に乗って仏様は速足でこちらへ訪れ、帰るときはナスの牛に乗ってゆっくり帰られるのだそうな。と、毎年同じ話を祖母から聞かされながら、小さな手を合わせてお送りをしました。清々とした涼風が通り、カナカナが夕暮れを知らせてくれます。

老年の手習い、笹舟描いてみました、難しいです。

             詩集  笹舟   山本瓔子    

               笹舟を 流してみよう

            梶さえ ないけれど 流してみよう

            まだ青い 木の実のような 夜あけ

               空の ふかさを のせて

               空の ふかさを のせて 

                笹舟を 流してみよう

            しるべもない水脈(みお)を 流してみよう

              打ちやまぬ 波に 風に たえて

                ゆれる 思いを のせて

                ゆれる 思いを のせて

 

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